根管治療(歯の神経の治療)の記事一覧

虫歯は実際どうなっているのか

投稿日:2018年7月20日

カテゴリ:根管治療(歯の神経の治療) 院長ブログ

虫歯と一括りに言っても、患者さんからしたら、黒いから虫歯なのか、痛い場合虫歯なのか、分からないと思いますのでその辺のお話をさせていただきます。

 

まず、黒い所は虫歯なのかというと、答えは『そうとは限らない』です。

先日書かせていただいた、褐線や、クレーズなど、黒くても大丈夫なものも多くあります。

また、痛いものは虫歯かという答えは『痛くないけど虫歯があることは多い。また、痛いけど虫歯じゃないことも多い』です。

さて、どんどん定義が難しくなってきましたね笑

 

これは歯科医師の中でもどこまで削るかという議論が昔からありまして、現状、最も世界中の中から支持されている意見は

『柔らかくなってしまった象牙質は除去するべき。黒くても硬ければ除去の必要はない。』

とされています。

根拠はKidという先生が、湿潤さ、黒さ、柔らかさで、虫歯菌の菌数を検出し、相関性が認められたのは硬さだけだったという論文が有名です。

まず、虫歯の除去のために最低限必要に削り、

柔らかいところだけとっていく。

写真のように耳かきのようなものでザクザクとれるところはばい菌いっぱいです。

 

3Mixやドックベストセメントもいいかもしれませんが、一般的に世界共通の見解はこんな感じで虫歯を取ります。黒くなっていても硬い所は私は削らないようにしています。

 

 

さて、本日は21:00~22:30まで、勉強会してますので、来れる先生は

内神田PMO11階にてお待ちしております。

 

術後1年経過したが治癒しない歯に歯根端切除を行った症例

投稿日:2018年7月19日

カテゴリ:根管治療(歯の神経の治療) 院長ブログ

左下6の近心根から膿が出るとのことで来院された症例です。

術後1年。

3カ月ごとに経過を追いながら、様子をみたのですが膿は出ないが押すと違和感がなくならず、外科を計画しました。

おとがい孔という神経の出口が怖いのでCTを撮影してみると・・・

歯槽骨から根尖が逸脱していたので治らなかったみたいです。

これを歯科医師はフェネストレーションと呼んだりします。

下6でフェネストレーションは正直少ないです。

多いのは上顎前歯から上顎小臼歯らへん。

骨から出ているところを斜めに切り、歯根端切除をしました。

こんな感じです。

斜めに切ってるので、

こんな感じのレントゲンになりました。

フェネストレーションは根管治療した後、押すと違和感残ります。

細菌の除去が達成できていても骨に覆われていない根尖が歯肉を圧迫して痛みがでたり、

酷い症例だと、根尖が歯肉からほんの少し飛び出ているケースも見たことがあります。

そんな症例だと外科以外に何しても治らなそうですね

 

さて、くどいですが明日は徹夜会です。

at内神田PMO11階 ドクターブックセミナールーム

21:00~22:30

発表 関口先生 治療計画について

   原先生 外科について

 

最近、私の同期の先生が沢山来てくれていますが、熱意のある研修医、もっと来てくださいね!!

学会とかではないから来ても大丈夫ですよ。(大学によっては学会加入禁止のところありますもんね)

大臼歯はバリエーションが豊富。

投稿日:2018年7月18日

カテゴリ:根管治療(歯の神経の治療) 院長ブログ

大臼歯とは

上下左右の奥歯2本づつを指します。

親知らずも一応大臼歯に分類されますので、抜いてないひとは上下左右に3本の大臼歯がある人も居ます。

さて、なんでこのレントゲンが気になったかというと

近心頬側根と遠心頬側根がくっついているからです。

口蓋根の形成が若干不足している+遠心に過剰切削なようにも見えますがよくできています。(私の症例ではない)

こんな感じの症例、じつはすごく多く、そして充填が難しい。

私や小長谷は垂直加圧充填(コンテニアスウェーブ)という方法で充填しているので、このような症例も簡単ですが、側方加圧で充填する場合、根尖付近でメインポイントどうしが干渉してしまい、なかなか厄介。

ここからはマイクロをもっていなくて、垂直加圧の機材を持っていない先生に私なりのアドバイスをさせてもらうと、

「癒合に気が付いたら、ファイルがスムーズに挿入できる方をまずきっちり根充し、そこにもう一方の根管からメインポイントを挿入し、GPにどこまで挿入できるか印を付けます。

あらかじめ測った作業長とのずれがわかったら、その長さのぶん、GPの先端をカットします。

それをメインポイントにして側方加圧するといいとおもいます。」

です。

 

先に根充しやすい方を詰める理由は、

「挿入しにくいほう=湾曲がつよい」と判断できるので、

作業長が短くなればそれだけ根充が簡単になるからです。

簡単に根充できる根管をもっと簡単にしても良いのですが、かしこくないです。

 

参考になれば幸いです。

 

さて、くどいですが今週の金曜は徹夜会です!!

21:00~22:30

内神田PMO11階

演者 原先生 関口大先生

参加費無料

お二人とも素晴らしい先生なので無理してでも来てくださいね。

根管治療で使う薬液は怖い

投稿日:2018年7月13日

カテゴリ:根管治療(歯の神経の治療) 院長ブログ

ヒポクロアクシデント・・・

歯科医師であれば誰でも知っている言葉です。

これは何かというと、

根管治療の際に次亜塩素酸Naをつかうのですが、それを根の外に押し込んでしまうことを言います。

酷いケースだと顔が腫れあがったりします。

私のプレゼンを聞いたことがある先生は見たことがあると思いますが、かなり悲惨な感じになります。

 

 

他院で抜髄(神経を取った)したあとに、激痛と痺れが生じたとのことで当院にいらっしゃいました。

抜髄したあとに痺れるというのは基本的には考えられない状態です。

歯の内部の神経を取っても、顎の中の神経は関係ないはずなんです。

 

しかし、このケース、レントゲンで見ると神経管と歯の先がめちゃくちゃ近いのと、骨がかなり吸収しております。

次亜塩素酸が根の先から染み出し、神経をやけどのような状態にしてしまったようです。

 

心配なのが傷と違い、やけどのような状態なのでどのくらいで症状が消えるか私も想像つきにくい・・・

 

3カ月後。

骨はしっかり再生しました。

恐る恐る痺れがどうなったか聞くと

「もう痺れは完全になくなりました。痛みもきえました」

とのことでホッとしました。

 

ヒポクロアクシデントと言われるこのようなケース、フリードマン先生も部下がたまにやってしまうそうです。

フリードマン先生は5%の次亜塩素酸を使い、レジデントは2.5%を使い、大学院生は0.5%を使わせて、ヒポクロアクシデントを減らすようこころがけているそうです。

 

私は最近、パーフォレーションなどでヒポクロアクシデントになりそうなときは、生理食塩水でめちゃくちゃ流します。

3CCくらい洗います。

 

其のかいあってか、ヒポクロアクシデントであまり困っておりません。

 

根尖が大きく開いたケースはみなさん気を付けましょう。

原因不明の歯の痛み

投稿日:2018年7月11日

カテゴリ:根管治療(歯の神経の治療) 院長ブログ

とくに虫歯は見当たらないものの、歯髄炎の症状があったため、インレーを取ることにした症例です。

神経に到達するクラックが!!

 

クラックは厄介です。

AAEのガイドラインでは予後は不良。

最悪抜歯にいたることも多いです。

このケースは一先ず抜髄(神経を取る)という処置を選択しました。

 

クラックの診断ですが、

トゥーススムースという棒を咬頭ごとにかんでもらい、離した瞬間に痛みが強いとクラックのケースが多いです。

もしくは照射機で色々な角度から照らし、マイクロで観察する、トランスイルミネーションテストも有効です。

染色は補綴物を外せるときは有効です。

 

以前、クラックトゥースシンドロームと呼ばれていましたが、Path way of the pulpによると、シンドロームとは症候群をさすが、クラックはあくまで歯の状態をさすのでシンドロームと呼ぶべきではないということが書かれています。

 

原因不明な激しい痛みが多いこの疾患なのでシンドロームと呼びたくなるのもわかります。

口蓋側(舌があるほう)に瘻孔(膿の出口)がある症例の外科をどうするか

投稿日:2018年7月10日

カテゴリ:根管治療(歯の神経の治療) 院長ブログ

長いタイトルですね・・・

舌側または口蓋側に瘻孔(フィステルとか呼ばれているやつ)で歯根端切除がどうしても必要なケースはどうアプローチするべきか。

例えば上顎側切歯は口蓋側に瘻孔が出来ることが知られています。

これは、歯軸が口蓋側にふっているからなんですね。

研修医の先生は覚えておくといいですよ。

さて、

過去に歯根端切除を他院で受けていて、セラミックをかぶせてある歯です。

セラミックを壊し、再根管治療を考えてもいいのですが、基本的には再外科がいいでしょう。

なぜなら、歯根端をした歯は外科の時になにかをミスしているとすると根管内からそれを解決するのは非常に難しいからです。

で、このケース、口蓋側に瘻孔が開いております。

こんな場合、口蓋側のフラップを開けるのか迷う先生もいるかもしれませんが、

『絶対に頬側からやりましょう』

が原則です。

理由は、フラップが口蓋側は硬すぎるからです。

では、口蓋側の穿孔している肉芽はどうしたらいいか。

こんな感じで大きめのボスミン綿球を加圧充填しちゃうと楽です。

綺麗ですね。

 

 

さて、20日の徹夜会ですが、

原先生の外科と関口先生の治療計画

という濃厚すぎる内容になっております。

歯根端切除のヒントも出るかもですよ(^^♪

7/20

内神田PMO11階

21:00~

参加費無料

 

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