根管治療(歯の神経の治療)の記事一覧

MTAが必要な症例とは

投稿日:2018年5月21日

カテゴリ:根管治療(歯の神経の治療) 院長ブログ

根の先になにかが出ているこの症例。

根尖(神経の管のさっきちょ)が壊れているとよくこのようなケースに出会います。

Riccuci曰く、

「根の先からは何も飛び出ていないほうが治癒が早い」

とのことですし、根の中にいれる詰め物は一般的にはガッタパーチャと言われるゴムみたいなものです。

こんな感じでちぎれたゴムが体内に飛び出るのは少々心配ですよね。

出ちゃったものがうまいこと取れても、再度充填する際にまた押し出しちゃう可能性が高い。

このような時に我々はMTAという素材を使います。

ケイ酸カルシウム(石膏みたいなもんです。)が主成分で水と化学反応して固まります。

歯科材料はどれも水が苦手で、レジンも水があると接着しませんし、グラスアイオノマーセメントも水とまざると劣化します。

なので、水と触れてもして長期安定性があり、生体為害性が無いものは根管治療では相性がいいです。

昔は根の先にアマルガム(水銀と銀の練り物)なんかを入れていましたが、水銀を生体内に入れるのは少々怖いです。

そう、ほぼこのようなケースではMTA一択なんです。

根の先が壊れてなければ何でもいいんです。

飛び出たものは取れましたが、今度は私がMTAを出してしまいました(*_*;

半年経過。

非常にきれいに治りました。

 

MTAはこのようなケースでは必須!!

 

便利な世の中になりましたね(^^♪

 

 

さて、来週の金曜は徹夜会です!

5/25

21:00~22:30

内神田PMO11階(無料)

白根先生のペリオの超大事なお話をしてもらいますので是非、ご参加お待ちしています。

 

大きな病変を有する歯の根管治療

投稿日:2018年5月17日

カテゴリ:根管治療(歯の神経の治療) 院長ブログ

大きな病変があります。

なんとなく側枝が怪しそうですね。

深い虫歯を治療した後、数年間何事もなかったのに急に腫れてくるということが結構あります。

この症例もそのケースです。

ピンぼけしてます笑

作業長を決定し、

根管充填。

ここまで、1日で行います。

歯内療法の間違った常識ですが、

『病気が大きいから小さくなるまで何度も患者さんに通ってもらう』

というのは完全に間違い。

根管内の細菌数が極限まで減らせていたら、早く充填するべきです。

薬をいれて、仮の蓋をして、また来てもらって、蓋外して、薬入れて・・・とやっていると、菌が仮の蓋をすり抜けて根管内に侵入してしまう可能性があります。

其のうちの一回でもラバーダムしてなかったらさらにそのリスクはあがります。

3カ月。

治癒傾向はありますが、まだまだ大きいですね。

半年後。

かなり治ってくれましたね。

 

最近、とらびねじゃど先生の『Endodontics principle&practice』という本を読んでいて、術後の評価のセクションで、

『再評価のレントゲンは6カ月ごとにとる。期間が短いと読影が難しい』

ということが書いてあり、まさにその通りだと思います。

しかし、私は3カ月で見ていて、その理由は

『3カ月で跡形もなく病変が消えるケースが結構ある』

というのが理由です。

色々な事情から、レントゲンで治癒傾向が判断つくまで被せ物が被せられないケースがあります。

なので、可能であれば早い段階で、外科に踏み切るか、被せ物を作るか、判断したいケースが少なくないのです。

 

予後の判断は中々難しいですね。

 

さて、GCさんからソフトレッチ(縫合糸)の新しい針が2種類出ました!!

メーカーの方と昨日飲んでいたら、「歯根端切除術のときにこんな糸があれば先生たちに喜んでもらえそう」ということで鮫田さんがプッシュし続けてついに販売にこぎつけられたそうです。

あまり広告にお金をかけてないから売れないかも・・・なんて寂しいことを言っておられましたので、お読みの先生、是非一度お使いください!!笑

歯根端切除は縫合の良しあしで瘢痕のきれいさが変わりますので( ;∀;)

 

 

 

歯内療法で知られていない、意外と重要なこと

投稿日:2018年5月8日

カテゴリ:根管治療(歯の神経の治療) 院長ブログ

日ごろからお世話になっている先生からのご紹介で診させていただいたケースです。

「近心根が石灰化が激しく穿通できず、痛みが引かないのでお願い致します。」

とのことでした。

たしかに石灰化が強く、レントゲンで、神経管が見えないですね。

近心の作業長を決定し

3カ月後。

綺麗に治ってますね(^^♪

 

しかし、このケース穿通できたから治ったのでしょうか。

たしかにそれもあるかもしれないですね。

掃除できていないところの汚れが菌の温床になり、治癒を妨げている可能性は高いです。

しかし、石灰化がかなり進んでいたので、菌数自体はそこまで多くないのかもしれません。

むしろ、痛みの原因はとっくに穿通出来ている遠心根ではないかと思います。

 

根管治療で一番大事なものは

『何を入れるかではなく、何を引くかである』ということです。

ファイルを入れれば治るというのは間違いです。

菌数をどうやって減らすか。ラバーダムを使って極力、菌の侵入を減らすか。

大事なのはそこだと思います。

 

MTAを入れれば治る→×

沢山来院すれば治る→×

マイクロスコープを使えば治る→×

CTを撮影しないと治療できない→×

 

巷のうわさは間違いが多いのかもしれませんね・・・

MTAは素晴らしい素材で、正しく使えば良好な結果が出ます。

しかし、ガッタパーチャは160年も前から使われている定番中の定番です。

大事なのは原理、原則。

 

 

さてさて、先日、新聞クイントのグルメ欄にすこしコラムを書かせてもらいました!!

クイント読者の先生、見ていただけますと幸いです!!

 

あと徹夜会が25日にありますので、そちらもご参加お願い致します。

21:00~22:30

内神田PMO11階

 

外科的歯内療法(歯根端切除術)について

投稿日:2018年5月1日

カテゴリ:根管治療(歯の神経の治療) 院長ブログ

ゴールデンウィーク、皆様いかがお過ごしでしょうか。

私は土曜は大学の同期の先生のお手伝いをし、日曜は大学の後輩の結婚式に招かれ、

月曜はDrアル中こと、額賀先生と昼から夜まで延々と呑んでました(^^♪

お台場でオクトーバーフェストがあったそうなんですが、我々は上野の暗い裏路地の道の真ん中あたりで昼から酒をあおっていました。

お日柄もよく、外飲みは最高でした。

途中から、フランス人のバックパッカーの人に声をかけられ、どんどん酒がすすむ・・・

彼女は普段はタイで働いているそうで、SONYの技術者だそうで、任期が終わりフランスに帰国する前に日本に遊びに来たそうです。

「日本ってどう?」

と私が聞くと、

「清潔でとてもいいわ。でもここはタイより汚いわね笑」

と言っておられました・・・笑

さすが上野・・・笑

 

 

さてさて、タイトルの外科的歯内療法のお話に戻ります。

最近、大学病院の口腔外科の先生から依頼されたケースで、

「歯根端切除術を行うも瘻孔が再発してしまったので再手術をお願いします」とのことでした

このケース、いろいろつっこみ所はありますが、

マイクロ&MTAが無い状況の歯根端切除であったとのことで、難易度は高かったのかなとは思いますが、大原則は

『3mm切断+3mmの逆窩洞形成』

です。

マイクロ下での外科は成功率96%程度と言われておりますが、マイクロ云々ではなくそこが大事です。

マイクロが生きてくるのは切断時に破折の染め出し、感染源の染め出しを行うことが重要になってきます。

再外科後

こんな感じで切り直し+逆根管充填をします。

4番に関しては、遠心に穿孔があるため、予後が非常に気になります・・・

頼まれた内容が再外科でしたのでその辺が出来なくて残念ですが・・・

 

下顎前歯は外科の難易度はちょい高めです。

理由は歯根の方向。

患者さんのヘッドレストをかなり下げる必要がありますのでときどき

「首疲れてないですか?」

など、声がけしてあげましょう。

 

 

さて、先週金曜は徹夜会で私と柳沢でお話してきました。

メンバーが10人くらいしかいなかったので、めっちゃ寂しかったです・・・笑

次回は5/25

21:00~

内神田PMO11階

白根先生のペリオのお話しですので皆様、ふるってご参加ください

 

分割コアの除去は大変。

投稿日:2018年4月27日

カテゴリ:根管治療(歯の神経の治療) 院長ブログ

瘻孔(フィステル)が出来てしまい、破折していないか診断するために、コアを除去することになった症例です。

極太のメタルコアが入っていたため、破折しているのではないかと疑っておりました。

マイクロを使いながらちまちま削っていると、コアのなかに、円形のセメントラインが見えてきまして、むかーし流行った、分割コアということが判明(*_*;

これ、ほんと取れなくて、嫌になります・・・

で、除去の動画を作ってみました(^^♪

分割コアに出会って、困ったことのある先生に、少しでもご参考になればと思い作ってみたので、見てやってください。

 

さて、今日は徹夜会ですね!

最近、徹夜会も求心力が無くなりつつあり、参加者の数に陰りが・・・笑

 

メンバー全員が無償でやっていることなので、消えても誰も困るわけではないのですが、せっかく雑誌に何度ものせてもらえたり、動画を配信してもらえたり、破竹の勢いで成長してきた勉強会だけに、このまま消えるのは寂しいですね・・・

 

暇な先生、来てくれると嬉しいです( ;∀;)

 

内神田PMO

21時~(疲れたら途中で帰っていいですよ)

柳沢と私で、根管治療のコンセプトの根本にかかわるお話をしていきますので、よろしくお願い致します。

顕微鏡歯科学会の大阪大会

投稿日:2018年4月24日

カテゴリ:根管治療(歯の神経の治療) 院長ブログ

先週は顕微鏡歯科学会にいってまいりました。

今回、わたしがどうしても聞きたかった、田中先生の外科的歯内療法。

とてもレアなケースで面白かったです。

ふむふむと思ったのは、

『従来、歯根端切除術は、apicoectomyと言ってきたが、最近はrootend surgeryと言うほうが一般的になっております』というのが驚きでした.

rootend preparation 逆根管形成

rootend filling 逆根充

みたいに言うそうです。

フィステルがサイナストラクトと呼ばれるようになった感じでしょうかね(^^♪

なるほどですね!!

3日目はどうしても外せないバイトがあり、東京に朝帰ってしまいましたが、非常に実りのある学会でした。

 

さてさて、それはいいとして、

今週金曜の徹夜会ですが、

一年ぶりに診断のお話をします。

今回、外部吸収のケースも加わったり、以前よりわかりやすいスライドになっており、去年聞いた先生も楽しめる内容になっております。

 

4/27 徹夜会at内神田PMO

11階 ドクターブック様セミナー室

21:00~22:30

演題『スーパーテクニックもいいが、まずは診断を』

無料

多くの先生に参加していただきたいので、参加予定の先生、お友達も呼んでください!!

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03-6262-3646