院長ブログの記事一覧

肺気胸は怖い

投稿日:2018年8月14日

カテゴリ:院長ブログ

10日の朝、胸の激しい痛みで目覚め、何かと思いながら仕事に行きまして、午前の診療をしました。

仕事してれば治るかと思っていたものの、どんどん痛みと息苦しさがひどくなる一方。

やむなく、昼休憩で内科に行き、レントゲンをとると、

 

片方の肺が消えている!!!

なんと、肺気胸という病気になっていました

これは、肺のブラというところに穴があいて、外に空気が抜けてしまう病気のことで、私のように肺の血管が片方全く見えなくなるところまで来てしまった人をステージ3というそうです。

通常、20代の若いやせ型の男性がなる病気で、イケメン病と言われているそうです。

私は20代じゃないし、デブだし、イケメンじゃないのにこれになってしまいました。

神様は残酷なことをします。

 

すぐ入院しないと最悪死ぬとのことで、嫌々入院することにしました。

肺に空気を抜くチューブをいれ、空気を抜くのですが、それをやってくれた研修医の先生が

研修医「メスってこんな感じですか?」

指導医「ダメだ!もっと切らないと」

研修医「先生、この人、肉厚で入りません」

指導医「いや、角度が全然違うからだ!」

ごりゅ

私「ごりゅの時、尋常じゃなくいたいのですが・・・」

指導医「あー、それは大丈夫です」

研修医「・・・(ごりゅ)」

私「ぎゃおす」

みたいな指導医の先生とのやり取りを聞いていたら気が遠くなってきました笑

肉厚で悪かったな!!

午前の診療からあっという間の入院でぼんやり

これを眺めていると、

「このバーコードリーダー、読んだらどうなるんだ・・・」

という好奇心にかられ、思わずあいふぉんで読んでしまいました笑

すると、私のあいふぉんが勝手にナースコールを呼ぼうとするわけです!

「こうゆうことね・・・」

と納得しつつ、苦しい4泊でした・・・

退院の時にこのリストバンドを看護士さんに切ってもらったのですが、

「フェスが終わって帰る感じです」

と私が言うと、

「流石、変わり者の歯医者さん。うふ笑」

みたいな反応でした。

それもそうです。

入院するときの調書に自分で書いて看護士さんに失笑されてます。

 

 

さて、16日からはいつも通り働きますので、皆様よろしくお願い致します。

 

根管治療で治らない原因その2

投稿日:2018年8月8日

カテゴリ:根管治療(歯の神経の治療) 院長ブログ

まず、1症例

大きな病変があり、近心根にファイルが折れています。

ファイル除去は実は簡単な症例だと速攻で取れます。

マイクロ+専門のトレーニングを受けているという条件下でですが、とれるものの方が多いのではないでしょうか。

速攻でとりまして、頑張って遠心のガッタパーチャを除去しましたが、ほんの少し残ってしまっています。

 

マイクロでもよく見えません。

これはどういうことかというと、根尖(神経の管の先)から、すでにガッタパーチャが飛び出て引っかかっていると考えられます。

Giampierci et al2017によるとガッタパーチャの完全除去はほとんど不可能

という論文があります。

しかし、異物がそこに存在すると、治癒を妨げるというのはRiccuci先生らが大昔に明らかにしております。

ガッタは過去のブログでだしたと思いますが感染していると黒いおりのようなものでくるまれています。

是非とりたい。

そこで最終兵器となるのは

マイクロエキスカの緑と赤です。

緑は剥離子みたいに根管壁からはがすのに使います。

赤ははがれたものを救い上げるのにつかいます。

苦戦したのち

とれました。

根尖が大きく壊れていたので、MTAで充填しました

バイオセラミックで詰めたら、なんか薄い造影になってます。

 

これ、簡単そうですが、ほんとに難しい。

困難なガッタの除去は本当に難しいです。

XPエンドなどの新ツールで色々な試みはしていますが、そんなもんで解決できるほど甘くないです。

 

根管治療で治らない原因の一つ

投稿日:2018年8月7日

カテゴリ:根管治療(歯の神経の治療) 院長ブログ

瘻孔(膿の出口が歯茎から出ているところ)に造影剤を入れて撮ったレントゲン。

なぜ膿んでいるのか。このレントゲンでわかるのは

ヘリが合ってない。

これも根管治療の失敗の原因になります。

 

今回は

通法通り根管治療を行い、経過観察しました

3カ月後。

瘻孔が再発してしまいました。

このような治療に感受性が薄い歯は、歯根端切除術という外科処置で対処します。

切断面の染め出しをしたところです

小さくもう一つの根管が染まっていますね!!

このように、上の奥歯は副根管(MB2)という根があることがあります。

マイクロで見ないとさすがにわからないですね(*_*;

治癒しない原因は様々ですが、見落としの根管は結構な割合で難治性の原因となっています。

外科後、治癒を認めます。

小長谷先生の症例ですが、非常によく治療しているなと感心します。

大臼歯の外科は難易度は高いです。

誰でも出来るもんじゃない。

 

さて、8/24の徹夜会ですが、

有名な歯内療法医が講演してくれますので是非ご参加ください!!

テーマは「リバスクラリゼーション」のお話をしてくださるそうです。

Re=再び

Vasculer=血管

Zation=名詞を動詞にする

さて、知らない先生は何のことやらですね笑

 

私も7年前からずっと気になっていたテーマですが、臨床ではまだ一度もやったことがない!!笑

私の患者さんは子供が少ない(いない)ので。。

 

 

根管治療の難症例に対する新ツール

投稿日:2018年8月6日

カテゴリ:根管治療(歯の神経の治療) 院長ブログ

XPエンドって知っている先生も多いと思いますが、

身近な歯内療法医の先生と話していて、結構使っている先生多いので、私も使ってみようかと思い、買っちゃいました。

これ、未使用の状態です。

なんでこんな風になっているかというと、

未切削の壁に、ばしばし当てる感じです。

一先ず、フィニッシャーだけ買って、

根管形成は今までと同じ、Hyflex若しくはレイスで行い、

その後フィニッシャーで触れていない可能性がある壁を触るイメージで使っております。

 

これは、人肌でマルテンサイト相に変わるように焼きなまされているようで、常温で同じ形態に形状記憶されるようになっております。

ハイフレックスは逆に高温で形状記憶されている形に戻るから、常温でプレカーブが付けられるんですよ。

 

こんな感じのコンセプトのファイルは実は昔からありました。

サフとかソンエンドとかも近い考えですよね。

過剰に根管壁を削らないという意味で。

最近、歯内療法学会の会報で、牛窪先生が実験をお出しになられていて、なかなかよさそうだったので買うことにしました。

 

 

さて、今月24日は徹夜会です!

こないだ20日と誤って書いてしまいました(*_*;

有名エンドドンティストが来てくださいますので、皆様、是非ご参加ください。

 

21:00~

内神田PMO11階

 

穿孔部より飛び出したガッタのその後

投稿日:2018年8月1日

カテゴリ:根管治療(歯の神経の治療) 院長ブログ

ガッタパーチャ以下(GP)は基本的に感染源になります。

野杁先生の論文が有名です。

なので、なるべく取り除くことが必要です。

しかし、再治療で、GPがすべて取り除くことが出来ないという論文もあります。(日曜のセミナーで阿部先生が紹介してくれました。)

で、根管の外に飛び出たGPはかなり良くないです。

生体にいつも触れることになります。

根尖からでてしまっているように見えます。

全然マイクロで見えないので、偏心投影すると

完全に根の外側です。

これでは取れないですね。(いや、取れることもあるんですが)

やむなく、MTAで穿孔封鎖しました。

あれ、ない??

偏心で見てもない!!

 

患者さんに、なにか歯茎からでてきました?とたずねると、

「そういえば硬いなにかがでてきました」

とのことでした。

たまーに、体が異物を排除しようとして、このようなことが起きます。

 

昔、ブキャナン先生が、「どうしても取れないものは押し出せ」

ということをおっしゃっていましたが、これもそれに近いイメージでしょうか。

 

人体って不思議!!

湾曲の強い根管の先で折れたファイルを除去

投稿日:2018年7月31日

カテゴリ:根管治療(歯の神経の治療) 院長ブログ

ファイル除去は根管治療の本質ではないです。

しかし、取れた方が、感染源の除去がしやすくなることは間違いないと思います。

MB根にファイルが折れています。

そして問題なのは、折れている手前にビタペックスのようなものが

ここです。

これは、ファイルが折れたために根管内に器具が入らなくなり、そこで無理したために起きたもようです。

私のおすすめは、「折れたらとりあえず無理しないで被せる。問題が起きたら専門医に依頼」

でいいと思います。

このケースみたいにパーフォレーションすると、すごく難しいケースになっちゃいます。

なんとかとれて、

プレカーブを付けて#15を挿入。

 

これ、簡単そうに見えますが、めっちゃ難しいです。。

この症例、パーフォレーションなければ、難易度は格段に下がります。

 

かわいそうですが、歯科医師が頑張って何とかしようとすればするほど、ゴールはどんどん遠ざかっていきます。

 

まさに思春期の恋愛みたいですね笑

 

 

実は日曜に、日本歯内療法学会のドンの木ノ本先生と、歯内療法専門医より根管治療がうまい阿部修先生、海外の論文にも沢山取り上げられまくりの日本を代表する微生物学者で歯科医師の野杁先生、の凄すぎる3人のセミナーに行ってきました。

 

セミナー中、木ノ本先生が何度も私に話を振ってくださったのですが、二日酔いでぐったりしていたので、眠そうに見えたんでしょうか・・・笑

 

セミナー後に野杁先生を追いかけていき、

「先生(の論文)、ずっと好きでした!!」

と思いを打ち明けました。(野杁先生はダンディーな60くらいのおじさん)

野杁先生は優しい目で

「ありがとう。握手しよう!」

と言ってくれて、気絶しそうになりながら握手してもらいました。

 

まさに思春期の恋愛みたいですね

 

 

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