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破骨細胞は必要

投稿日:2018年11月10日

カテゴリ:院長ブログ 根管治療(歯の神経の治療)

こんな風に根の先の骨が溶けることを根尖性歯周炎と言います

 

根尖性歯周炎の成り立ちは

1根管内に細菌が侵入

2根管内の有機質を餌に細菌が増殖

3細菌が分裂するときに出す外毒素が根管外に漏れる

4炎症が根の外側に起きる

5破骨細胞が活性化し骨が溶ける

です。

菌が居なくなれば

こんな感じで破骨細胞は落ち着き、骨芽細胞が骨を作ってくれます

 

さて、「もしも破骨細胞がいなければ、根尖性歯周炎のように骨が溶けないのでは?」

とお考えのかた。

確かにそれはあり得ます。

しかし、破骨細胞が居ないとダイレクトに骨に感染が起きてしまい、大変なことになってしまいます。

骨芽細胞が骨をつくり、破骨細胞が骨を壊し、の繰り返しで僕たちの体は維持されています。

だから、骨粗鬆症の人に破骨細胞を黙らせる薬を整形外科の先生は出しがちです。

たしかに骨折しにくくなればお年寄りも元気に外を歩けますし良いのですが、顎骨壊死という病気になりやすくなってしまいます。詳しくは、私のセミナー配信してくれているドクターブックさんの逢坂先生の回を見てくれればいいと思います。

 

なんで長々とこんなことを書いているかというと、今週、こんな症例に出会いました。

抜歯して、数カ月たつのに、骨の瘤のようなものが張り出しています。

抜いた穴も粘膜でおおわれているので問題はありませんが普通より治りが遅いです。

これは破骨細胞の活性が低いために吸収すべき骨が吸収せず、骨芽細胞の活性も低いために穴がなかなか治らない。

僕はこの症例がずっと頭から離れませんでした。

骨隆起を除去しない事には入れ歯が痛すぎて到底使えないと思ったからです。

しかし、ハイリスクな患者さんの骨に大きな侵襲を与えるのは顎骨壊死が仮に起きなくても怖いです。

インプラントも骨粗鬆症の方には禁忌と考えるべきです。

手詰まりだな・・・と思いながら担当の先生にラインしてみました。

「おかあちゃん、こんな感じで治らんのよ・・・。BP製剤使っとるの?」

医者「ビタミンDしか出してないんだけどこれは困ったね・・・。お前に任せるよ・・・」

「なかなか難しいケースだから、ごめんね( ;∀;)おかあちゃんによろしく。」

そう、この患者さん、私が9才の頃からずっと仲良しだった友達のお母さんで、その息子たちは医者と薬剤師になりました。主治医は息子です。僕は全身疾患やわからない薬剤があって途方にくれると彼らにいつも相談します。

「僕らで知恵を絞ればいろんな症例に立ち向かえるね」なんて若いころは飲みながら青臭い話をしたものですが、今回は難しいです。

 

彼女の破骨細胞がもっと元気になってくれれば・・・と今週ずっと考えていました。

父が白血病で倒れ臍帯血移植をしたとき、拒絶反応がでて壮絶な最期だったのですが、その時に父の妹から「自分の細胞とドナーさんの細胞がけんかしてるんだね。早く仲良くなってくれるといいね」というメールを頂き、泣いてしまったときを思い出してしまいました。

 

今週はセンチな気分です・・・笑

来週は明るく頑張ります

 

 

 

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