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神経を一部分とる治療(パーシャルパルポトミー)

投稿日:2018年10月1日

カテゴリ:院長ブログ 根管治療(歯の神経の治療)

神経を取る治療(抜髄)は一般的な治療で、おそらくほとんどの先生が行っているのではないでしょうか。

神経まで虫歯が感染している場合、抜髄はゴールデンスタンダードです。

しかし、MTAが出てきた近年、適応症はどんどん広がり、ひと昔前は子供にしか適応ではなかった断髄という処置が大人にもなされるようになりました。

これはどんな治療かというと、

神経の壊死してしまっている部分を除去し、再生可能と考えられる部分にMTAを入れるというものです。神経を取らない歯内療法としてバイタルパルプセラピーと呼ばれています。

写真で解説します。

歯の黒く変色してしまったことを主訴に来院された患者さんです。

神経が死んでしまったことが想像されましたが

Cold(+)・・・歯に氷をあてて、感受性があるか調べる

EPT(+)・・・歯に電気をあてて感受性があるか調べる

を行い、両方とも反応があったために神経が生きているという診断になりました。

神経を取りたくないとのことでしたので、上記の断髄を試みることにしました。

レジンを除去し、虫歯を取ると、神経があるべきところが空洞になっていました。

普通はこれでは抜髄に術式を変えるべきなのですが、

神経が生きているところまで一先ず掘り下げていく事にしました。

ようやく出血するところまで行きついたので、

一層神経を削り、

生理食塩水で洗いまくりました。

生理食塩水で洗浄を繰り返し、3分くらいで止血されました。

今回はMTAを入れると黒くなるかもしれなかったので、バイオセラミックを入れました。

そして、歯内歯があり、そちらは血液の固まった何かがあったのでしっかり洗浄し、レジンを入れました。

 

以前、断髄は次亜塩素酸Naで洗浄していましたがコーヘンカ先生が生理食塩水のほうが良いというアドバイスがあったので、生理食塩水にしております。

 

MTAは黒変することがしばしばあります。

大臼歯であればいいのですが、前歯はやはりバイオセラミックを入れるべきなのでしょう。

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