歯の内部吸収

投稿日:2017年12月6日

カテゴリ:根管治療(歯の神経の治療) 院長ブログ

主訴は歯茎が腫れて痛いということでした。

神経が死んでしまった後に歯が内側から溶けてくる現象があります。

僕らは内部吸収と呼んでいます。

先日、EPICのOBの勉強会で田中先生が

「内部吸収は側枝と密接にかかわる。」

というお話をして下さり、なるほど・・・と思いました。

Path way of the pulp11版によると、

神経管と側枝は発生学てきなところから由来が異なる。

神経線維の陥入というより、結合組織の陥入に近いそうです。

破歯細胞というのはそんなに沢山存在するものではないと思いますが、

一般的には感染根管で炎症のサイトカインが破骨細胞を沢山誘導しているうちに破歯細胞もできてしまい、根尖の外部吸収はよくおきることが知られています。

内部吸収は外傷を受けた歯などによく見られ、神経が死にかけるとよく目にします。

血液供給のルートが側枝と若干異なるために、壊死のタイミングがずれて側枝付近に内部吸収が生じやすいのかもしれませんね。

吸収が大きく、パーフォレーションしていましたが乾燥し、根管長を測ることができました。

根尖部をガッタぱーちゃで詰めました。

外部吸収をMTAで詰めました。

穿孔していなければ、ガッタでいいと思います。

術後3カ月。

症状は無くなりましたが、レントゲンでは病変はあります。

術後半年。

無事、骨もできました。

 

難易度の高い症例をクリアするのはとても嬉しいですが、このように穿孔してしまう前に気が付いていればMTAも必要なく、成功率も高かったことを考えると、たまには歯医者で何もなくてもレントゲンを撮るのは大事なのかもしれませんね。

*内部吸収は一般的に無症状です。

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