根管治療の成功率を100%にすることは誰にも出来ない

投稿日:2018年4月3日

カテゴリ:根管治療(歯の神経の治療) 院長ブログ

根管治療の成功率について多くの議論がありますが、

全ての文献において、どんな治療法を用いても100%にすることはできません。

残念ながら、マイクロスコープ、ラバーダムを用いても、『100%の成功率』を謳っている先生がいたら、是非ともディスカッションをしたいところです。

私自身、初診時に患者さんとお話する際、その辺のお話を必ずするようにしています。

根管治療を行って、治癒しなかった場合、外科的歯内療法で対処するというお話も必ずさせて頂いています。外科的歯内療法の成功率はマイクロスコープを用いると96%。

これはかなり凄いことだと思っています。

しかし、非外科てきな根管治療ではマイクロスコープを用いても80~85%という意見が多いです。

今回は成功率について論じた一論文をご紹介いたします。

 

超有名なトロントスタディです。

マイクロスコープを用いて根管治療後、4~6年が経過した477本の歯をフォローアップした文献です。

以下、要約

333本はフォローアップできなかった。18本は抜歯された。

残った126本の評価を行った。

1~3年の時点での予後は229本がフォローアップ出来ており、187本が治癒した。(82%)

もともと適切な根管充填がなされていなかったケースでは88%の成功率だった。

もともと適切な根管充填がされていたケースでは、66%の成功率だった(←これ、超重要なんですよ)

パーフォレーションに関しては、パーフォレーションが無いものは87%の成功率、パーフォレーションがあったものに関しては56%の成功率だった。

根尖の透過像があったケースでは80%の成功率。

根尖に透過像が無かったケースでは93%の成功率(←これも超重要です!!病変無くても失敗が起きます)

 

興味深いのは、パーフォレーションがあった16本のうち、4本にはMTAを用いた。4本とも治った。

残りはグラスアイオノマーで修復したが、5本しか治らなかった。

 

というところでしょうか。

たまたま100%治ってます笑

n数が少なすぎるとこうゆうことがあります。

 

さて、なにが言いたいかというと、非外科てきに治そうとしても100%はでないということ。

フリードマン先生の弟子でもそうなんです。

私も6月からフリードマン先生に弟子入りするのですが、未来の私も100%にはなれません。

 

マイクロに期待を持ちすぎるのは危険です。

 

 

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