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Regenerative Endodontics(リバスクラリゼーション)とは

一般的に「歯の神経は死んでしまうと再生することはない」と考えられております。また、歯根(歯の歯茎の中に埋まっている部分)が未完成な状態で神経が死んでしまうと短い歯になってしまいます。

以下ではそのような歯に対し、特定の条件を満たすことで神経と血管を再生する、Regenerative Endodontics(リバスクラリゼーション)をご説明いたします。神経を再生する治療という意味でRegenerative Endodontic Therapyと呼ばれますが、厳密には元どおりの神経になっているわけではないので、血流が再開しているという呼び方のRevascularizationという呼び方をされることもあります。教科書的にはどちらも使われています。

Regenerative Endodontics(リバスクラリゼーション)の適応症

根未完成の永久歯で、神経が壊死してしまった症例が適応となります。神経が死んでしまった原因には色々考えられると思われますが、適応症の多くは下記2つが多いと考えられます。

外傷により神経が死んでしまった

中心結節が破折し、神経が死んでしまった

世界的に有名な歯内療法の教科書である、Pathways of the Pulp (Cohen2020)で紹介されている症例でも①と②にあたるもののみが紹介されています。

Regenerative Endodonticsの実際の手順

アメリカ歯内療法学会

AAE(アメリカ歯内療法学会)のガイドラインによると、

【1回目】

症状・治療内容を説明し、同意を得る

麻酔をし、ラバーダムを装着

根管内の洗浄と根管の長さを計測

1.5%の次亜塩素酸ナトリウムを5分かけて20ml洗浄し、生理食塩水で同量洗浄する

根管内を乾燥する

水酸化カルシウムもしくは抗生物質を根管内に入れる

仮の蓋を入れる

【2回目】(2〜4週間後)

症状がないかを確認

メピバカインにて麻酔し、ラバーダムを装着

17%EDTAにて洗浄(30ml/5分)し、生理食塩水にて洗浄(5ml/5分)

根管内を乾燥

#25のKファイルで根管の外2mmまで突き出し、出血させ、CEJまで血を貯める

コラプラグを血液の上部に設置し、バイオセラミックを入れる

3mmグラスアイオノマーセメントを入れる

3ヶ月ごとに経過観察を行い、4年間、経過観察する

となっております。

しかし、最新の論文を読んでいくとエンドバックという機材で洗浄することで1回治療でも成功率は変わらないという話や、抗生物質の中にテトラサイクリンが入っていると歯が変色してしまうので推奨されないなどのアップデートもありますので注意が必要です。

Regenerative Endodonticsを行った1症例をご紹介

当院の院長北條が実際に過去に行った1症例をご紹介します。中心結節という部分が破折し、神経が死んでしまった歯の症例です。▼画像をクリックすると拡大します。

リバスクラリゼーション症例

中心結節という部分が破折し、神経が死んでしまった歯です。

リバスクラリゼーション症例

ラバーダムを装着して、丁寧に歯を削りました。

リバスクラリゼーション症例

神経の管の内部は汚れがたくさん付いていました。プロトコールに従い、綺麗にします。

リバスクラリゼーション症例

水酸化カルシウムを入れて1日目を終えました。

リバスクラリゼーション症例

2日目は洗浄を行い、MTAセメントを入れました。経過観察を行い、神経の状態を確認します。

治療前

治療前

治療から3ヶ月後

治療から3ヶ月後

術後3ヶ月のレントゲン写真になります。術前と比較し、根の先が閉じてきていることがわかります。

Regenereitive Endodonticsのまとめ

Regenereitive Endodonticsは神経を再生させる夢のような治療と思われがちですが、適応症の範囲が狭く、中々症例としては多くはないと思われます。

しかし、外傷などで前歯をぶつけて、子供なのに神経が死んでしまった方はこのような治療が存在することは知っておくといいと思います。

症例も限られ、比較的新しい治療なので知らない歯科医師も多いと思われますので、ひょっとしたら適応症かもしれないと思われましたら、歯内療法専門医を訪ねてみてもいいかもしれません。

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