昨日の院内勉強会で

投稿日:2016年1月16日

カテゴリ:院長ブログ

毎週恒例の金曜の勉強会で、昨日は木村正人先生の総義歯の話を90分してもらいました。

木村先生とは学生時代から面識はあったものの、殆どしゃべったことがなかった先生なのですが、色んなスタディーグループで活躍されているとの評判はかねがね聞いていまして、EPICで再会してから親しくしてもらうようになり、昨日、当院でレクチャーしてもらえるという運びでした。

 

総義歯が苦手な先生が増えている時代、顎堤が重度に吸収してしまっている患者さんと出会ったとき、どこまで対応できるのか。

虫歯の予防が進み、高齢者の抜歯の原因のほとんどが歯周病によるものになってきました。

歯周病は歯茎の下の骨を溶かす病気です。

虫歯と違い、歯周病が重症になってから抜歯すると、骨が凄く減ってしまいます。

入れ歯を支える骨がなくなると、入れ歯が安定せず、痛かったり、よく噛めなかったりします。

歯がそれでも何本か残っていたら、その歯にバネをかけて安定させられますが、無歯顎になってしまうと、これが超大変。。

 

昨日は、そんな難症例にどう立ち向かっていくのか。そんなセミナーでした。

 

 義歯は何にも考えないで作ると、歯槽頂間線の法則という原理に基づいて人工歯を並べます。

しかし、実際には下顎は吸収量は少なく上顎は骨の吸収が進みやすいので本来、上の歯の方が外側に並んでいるはずなのに逆の被蓋になってしまうことがあるわけですね。

それに伴って、舌の位置が狭められてしまい、使いづらい入れ歯が出来てしまう。

これをどう対処するかが、昨日の争点です。

デンチャースペースという考え方で、本来、骨が吸収する前にここまで骨があって、ここに歯が生えていたんであろう場所に人工歯を並べる。

書いてしまうとすごく簡単なんですが、これがなかなか基準となる点を熟知して、正確に技工士に伝えないと思い通りに行かないわけです。

 

上顎と下顎、吸収しにくい部位はどこか。

外斜線と、顎舌骨筋線。この2つは、抜歯してからほとんど位置が変わらないそうです。

で、天然歯は、ちょうどこの真ん中くらいに生えています。

なので、下顎の臼歯の人工歯はこれで並べます。

そうすると、自ずと上顎の人工歯の位置も決まってくる。

 

むかーし、村岡先生が、患者さんが時間にゆとりがある人なら、 先に下の入れ歯を完成させてから、上の入れ歯を作った方がいいとおっしゃっていたのを思い出しました。

技工士に丸投げで、上下同時に入れ歯の型を取って噛み合わせを取ると、技工士は歯槽頂間線の法則で人工歯並べちゃいますもんね。下が出来上がってしまっていたら、それに人工歯を合わせるしかないから、特になにも言わなくてもデンチャースペースに元ずく配列になるわけですね。

 

あと、印象的だったのが、木村先生とその師匠は、あまり金属床をやらないみたいです。

金属床を入れ込むときに重合収縮でひずみが出るのがよくないみたいです。

いろんな考えがあるんですね~

勉強になります。

 

22日は私のマイクロ導入のお話をしていきます。

 具体的には、ミラーテクニックと患者の頭位について話すつもりです。当院自慢のマネキン模型を使って、軽く実習もしますので、ご興味の方はご連絡下さい。

 

03-6262-3646